お知らせ - 2016年6月

工事社員募集!

おはようございます。
ただいま弊社では工務社員を募集しております。
体力と技術が必要な仕事になりますので、若い方歓迎いたします!
待遇などご興味がある方はメールまたはTELにてお問い合わせください。

担当:上田

イエシロアリの羽アリ飛出中です。

おはようございます。皆様いかがおすごしでしょうか。

現在、熊本県下ではイエシロアリの繁殖期が訪れており、弊社にも羽アリ(イエシロアリの有翅虫)のお問合せあります。
夜発生しますので、翌朝は問い合わせが殺到しております。

イエシロアリの羽アリは、夕方から夜にかけて発生する上、走光性が大変強いため皆様が目にする機会が多いかと
思われます。しかも、シロアリはゴキブリの近縁種の為、狭い隙間を巧みにすり抜けて室内の明かりにも集まります。

「家を閉め切っていたのに室内にいる」というのは、上記の理由からです。気圧でドアも開けられないほど完全密閉の建物でしたら入ってくることもないのでしょうが、それだと住んでる人が危険ですよね・・・・

なので、羽アリを室内で見かけたからと言って、我が家から発生しているとは限りませんのでまずは落ち着いて対応することが大切です。

イエシロアリの羽アリは一つのコロニー(巣)から数千〜1万匹ほどが、3回程度に分かれて飛出します。
羽アリの羽は、使い捨てで簡易なものですので、風に逆らって飛ぶこともできませんし、一度使ってしばらくすると羽は取れてしまいます。
羽が取れた羽アリは雄雌が対(電車つなぎ)になって、地面へ(下へ下へ)潜っていこうとします。そこで、地面へもぐって運よく生き残ったものが、将来の女王アリ、王アリとなって新たなコロニーを形成していきます。


室内で発見された場合は・・・
○羽アリの数・・・数匹程度なのか、それとも数え切れないほどなのか?
○羽アリの状態・・羽は取れているか?それとも付いた状態のものがほとんどか?
○発生の回数と場所・・・なんとなく家(部屋)のなかにいたり、毎回場所が違うのか?それとも毎回同じ場所に大量に発生するのか?
○羽アリの動き・・・単体あるいは数珠つなぎの物が、うろちょろしていたり、上から下へと降りてきている感じか?それとも部屋で飛び回っているのが多いのか?

これらが全てではありませんので一概には言えませんが、上記が全て前者の場合は我が家からの発生の可能性は比較的低いと思われますし、逆にすべて後者に当てはまる場合は、我が家からの発生を疑ってもよいかと考えられます。


なので上記のようなことを確認してからしかるべき業者さんにご連絡をされると専門業者のかたも判断しやすいかと思います。
また、もしかしたら違う虫かもしれませんので、現物を数匹残しておくことも有効です。

羽アリが直接飛来して、ご自宅を加害するということはございませんので、まずは慌てずに対応してください。

羽アリは直接木を食べません。木を食べるのは働きアリ(職蟻)です。


仮にご自宅から羽アリが発生している場合は、既に被害が進んでいる場合が多いです。
先ほどお話ししましたが、羽アリは「つがい」になった後、地面へもぐります。まずは周辺の木の根っこなどを食べて子供(働きアリや兵隊アリ)を生みます。その後近くの灌木や切株、人工物ですと杭などを食害し、さらに子供を増やします。そして大家族になったとき、周辺へ餌を探しに行動範囲を広げます。その範囲は巣から最大半径100mにも及ぶとも言われてます。
その時に建物の中にも侵入します。地面から蟻道などを構築したりして侵入します。

特に木造住宅はシロアリにとっては「お菓子の家」みたいなものです。快適化が進んだ現代の住宅は、シロアリにとってもとても快適で居心地がよく、時に「分巣」(本巣が本店なら支店みたいな中継施設)を建物内に構築します。さらに進むと女王アリも「分巣」へお引越しをします。

私の経験ですと、地面に潜った新しい女王アリと王アリが周辺へ餌を探しに行動範囲を広げるまで2〜3年ほどかかるようです。

ということは、少なくとも去年や今年白蟻の予防工事をした建物から羽アリが発生することはよほどのことがないとありえないでしょう。

ただ、イエシロアリの駆除工事をされたお客様は、シロアリの生き残りが羽アリを発生させている可能性もありますので、注意してください。

我々も万全の態勢で駆除工事を行いますが、病気の治療と同じく、「万が一」の事態も考えられますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。